ファミマで不用品回収、ブックオフと実証実験開始

山陽製紙バナー

記事のポイント


  1. ファミマがブックオフと連携し、不用品回収の実証実験を都内約30店舗で開始した
  2. 回収した衣類や雑貨は海外でリユースするほか、繊維としてリサイクルする
  3. 設置店舗の拡大により、将来的には年間約4,000トンの衣料品廃棄削減を目指す

コンビニ大手のファミリーマートはこのほど、中古品販売を手掛けるブックオフグループと連携し、不用品回収の実証実験を開始した。都内約30店舗に専用ボックスを設置し、衣類や雑貨を回収する。回収した品は海外でリユースするほか、繊維としてリサイクルする。今後は設置店舗の拡大を通じて年間約4000トンの衣料品廃棄削減を目指していく。(オルタナ編集部・川原莉奈)

回収ボックスに入れるだけ、10秒でリユース体験が完結する

現在、日本では年間約56万トンもの衣料品が焼却・埋め立て処分されており、その再資源化が大きな社会課題となっている。

こうした中、ファミリーマートはブックオフグループと連携し、東京都世田谷区や杉並区を中心とした約30店舗で不用品回収の実証実験を開始した。

同社はこれまで、家庭の余剰食品を回収し支援が必要な人に届ける「ファミマフードドライブ」を全国約4900店(2026年3月末時点)で展開してきた。今回の試みは、そのネットワークを衣料品や雑貨の分野へと応用するものだ。

実証実験の拠点となる店内には専用の回収ボックス「R-LOOP(アールループ)」を設置し、生活者が日々の暮らしの中で無理なくサーキュラーエコノミーに参加できる仕組みを構築している。

衣料品・雑貨の回収ボックス「R-LOOP」を店内に設置する実証実験を開始した

回収した品は、その状態に応じて最適なルートで循環させる。

まだ使用可能な衣類や雑貨は、ブックオフが海外で展開するリユースショップ「Jalan Jalan Japan(ジャラン・ジャラン・ジャパン)」を通じて次の使い手へと届ける。

一方、リユースが困難な衣料品は繊維としてリサイクルし、工業用ぞうきんやフェルトなどに再資源化する。今後はバッグやタオルといった新たな製品への再利用も視野に入れている。

さらに、この取り組みは社会貢献としての側面も備える。回収品の量に応じて、1キログラムあたり1円を環境保護や社会課題の解決に取り組むNPO法人などへ寄付する仕組みを導入した。

ファミリーマートは今後、利便性や環境への貢献度を検証しながら設置店舗の拡大を図り、年間約4000トンの衣料品の廃棄削減を目指す方針だ。

kawahara

川原莉奈 (オルタナ編集部)

早稲田大学理工学部卒業後、大手自動車関連メーカーで7年間勤務。その後、「全く異なる世界を見てみたい」との思いからフリーランスに転身。ファッション・ライフスタイル系のWebメディアでデスク、エディター、ライターを務める。2023年からは、並行してNPO法人にてWebデザインや広報を担当し、社会課題への関心を深める。ライターとしてのモットーは「複雑なテーマを整理し、シンプルに伝えること」。

執筆記事一覧

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。