記事のポイント
1.オランダ発のサーキュラージーンズ企業MUD Jeansが破産を申請した
2.同社は回収・再資源化やサブスクを取り入れた循環型ジーンズの先駆けだった
3.「B Corp」の認証企業だったが、経済性と社会性の両立の難しさが浮き彫りに
使用済みジーンズを回収・再資源化して製品化する「サーキュラージーンズ」を手がけるオランダのMUD Jeans(マッド・ジーンズ)が8月5日、破産を申請した。同社は米国の非営利組織B Labが社会的企業に対して行っている第三者認証「B Corp」の認証企業で、ジーンズのサブスクリプションサービスを導入するなどサーキュラーファッションの代表企業として知られていた。(オルタナ副編集長=京正裕之)

マッド・ジーンズは2012年にオランダで創業した。同社は、リサイクル素材の活用だけでなく、不要になったジーンズを回収して再び原料として利用する循環型モデルを構築し、2013年には月額制でジーンズを利用するサブスクリプションサービス「Lease A Jeans」を開始した。
マッド・ジーンズは声明で、破産申請について「この数カ月間、事業再建にあらゆる手を尽くしたが、過去から抱えてきた負債による財務的な圧力が大きかった」と説明した。負債額は公表していない。
地元メディアによると、経営悪化の兆候は以前から見えていた。2024年の年次報告書では企業が継続する前提に重大な不確実性があると記載され、取引銀行は融資管理を厳格化していたという。2026年5月には象徴的だった「Lease A Jeans」を終了し、修理や中古販売などへ軸足を移す方針も示していた。
7月中旬には出資額の60%相当をストアクレジットとして付与する資金調達を実施していた。しかし、その約3週間後に破産申請へと追い込まれた。




