このほか重要な点を記しておこう。第一に、企業は本来的には寄付額を明らかにした方が良い。
日本では一般的に「売り上げの一部を寄付しています」とアピールはするものの、その実額やパーセンテージは開示しないケースが多い。
もちろん法律で求められているわけではないが、その詳細を開示した方が、誠実な企業としての評価を受けやすい。今夏に終了した1l for 10l(キリン)も、その寄付額の総額や詳細、用途を詳しくホームページ上で公開している。
第二に、寄付先の選び方だ。よくあるような、赤十字など良く知られた機関に対して、あまり考慮もせず寄付をしてしまうのは、いかがなものか。
(本誌記事:「赤十字への安易な寄付でいいのか」ご参照