福井県大野市、東ティモールの水支援で地方創生へ

 

「水道の整備はとりわけ遅れている。水を使って手を洗ったり、他にも色々なものを水で洗えるレベルにすることは、駐在期間中に成し遂げられなかった。大野市の支援で、水の問題が少しずつ解決されることが嬉しい」

視察報告会に参加した、元ユニセフ・東ティモール事務所代表の関西学院大学久木田純教授は、4年間の駐在をふり返る。

視察報告会で「支援を通して、お互いに学ぶことがあるだろう」と話す久木田教授

2016年10月、大野市の今洋佑副市長と職員2人はGFSを設置する東ティモールの集落を視察した。

吉田克弥・大野市企画財政課結の故郷推進室長は、「大野では簡単に安全な水が手に入るので、生水がまったく飲めないことに驚いた。何もない国だが、みんな明るかった。子どもたちの笑顔と挨拶の習慣が良かった」と語る。

報告会で市民の意見を聞く、今洋佑副市長(左)、市役所の帰山寿章室長、吉田克弥室長。東ティモールの伝統織物タイスを首にかけている

今洋佑副市長は、「今回の支援を市民全体の活動にする必要がある。これからは、水だけでなくスポーツ交流なども通して、市民と東ティモールの人との直接交流の場を増やしたい」と意気込む。

なぜ国際支援が地方創生につながるのか

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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