編集長コラム)経営者の最後のタスクは「社会復帰」

伊奈さんは会長を辞められた後、中部セントレア空港で案内のボランティアを始められました。「組織の中でやる仕事は終了したと、あとは一個人として何か、ただ遊んで暮らすだけではなくて、何か世の中との接点が持てればいいなというのと、目の前にある空港をもっと自分の身近に感じていたいというのと、ただそのへんが動機でしょうね」と語っておられました。
参考記事:ロングインタビュー「この会社はすでに一族のものではない」

カレー専門店「カレーハウス CoCo壱番屋」の創業者である宗次徳二さんは、名古屋市内の栄の目抜き通りの掃除と、花を植える作業を毎朝朝6時半から8時まで続けているそうです。参考記事:「CoCo壱番屋創業者、名古屋市内を毎朝掃除し黄色い花植える」

富士ゼロックスの元社長である有馬利男さんは、一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンの代表理事として、SDGs(持続的な開発目標)やCSR経営の普及に向けて精力的に活動されておられます。「明日の経営を考える会」(AKK)では、他社の経営幹部への指導もされています。

創業者でなくても、一つの企業や組織のトップに登りつめた人は、なかなかその組織から完全に卒業することは難しいことです。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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