――花王はESGをどのように定義付けていますか。
CSRはいわゆるコミュニティサービスや、フィランソロフィーのような慈善事業に該当すると考えます。それ自体は大変意義のあるものです。しかしESGに焦点を当てることで、これまでのCSR活動そのものを止めるのではなく、むしろ進化させ、企業として、社会における価値を創造したいのです。

現在、世界約100カ国でビジネス展開していますが、各国で「花王がESGに向けて大きく舵を切った」と伝えています。以前は「サステナビリティに対して企業として何ができるか」という視点でしたが、「人々がサステナブルな生活を送るために、自分たちはどんなことで手助けができるのか」という視点を持つようになりました。

これは大きな変化です。「ESGドリブン」を、イントラネットやビデオを通じて共有するだけでなく、社内の各部署、各支店へ足を運び、「ESGとは何か、なぜ事業の主軸にしていくのか」を説明して回っています。

デイブ・マンツ花王執行役員(ESG統括)
花王で20年にわたり、研究開発およびマーケティングのマネジメントを経験。34年前、P&Gでキャリアをスタートし、ビューティーケアや食品産業の小売業などで経験を積んだ。J.M.スマッカー、ペプシコのレストラン事業部、またマクドナルドの新コンセプト部門での幹部職を歴任した。

*この続きは9月30日に発売する雑誌「オルタナ」58号「SDGs時代の地域金融」に掲載しています。

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