「世界を感動で満たす」というパーパスに込めた思い

——「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というパーパスを定めました。このフレーズにはどのような思いを込めましたか。
ソニーが約70年前に創られた時に、創業者の井深大氏が起草した設立趣意書の中で、「愉快なる理想工場の建設」という言葉を使っているのですが、その志は、ソニーに今も生きていて、特に私たちの世代の社員には浸透しています。
その一方で、時代の変化に伴い、ソニーを取り巻く環境も変わってきました。今ではグループ全体で約12万人の社員がいて、事業や人材がかなり多様になったのです。
そこで、全社員にとって分かりやすく、同じゴールに向かうための言葉を改めて考えていました。
ソニーが70年ずっとやってきたことは、技術力とクリエイティビティで世の中に感動を与え、人々の心を明るくすることです。こう考えて、最終的にこの言葉に行きつきました。