なぜ今「SDGs経営」なのか(笹谷 秀光)

SDGs (Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、少し硬い用語ですが、要するに、現在の地球規模的課題をふまえて持続可能性について語る場合の「世界の共通言語」と理解できます。国連での世界193か国の合意は重いものです。

17の目標と169のターゲットによって構成され、持続可能な社会づくりに関するさまざまなルールの集大成で、先進国でも途上国でも、政府、企業、関係者のすべてが、自主的に取り組む2030年に向けた目標です。

SDGsを経営に活用するのが「SDGs 経営」です。これにより、外には企業価値を高めて国際的競争に打ち勝ち、内には社会課題解決型のイノベーション創出と社内モチベーション向上につながる効果があります。

SDGs を盛り込んだ国連の2030アジェンダの文書の題名に「我々の世界を変革する」とある通り、SDGs の実践は社内外に変革をもたらすのです。この効果は筆者の伊藤園でのSDGs実践経験やコンサルティングした企業での効果からも実感します。

■SDGsの本質は何か?―SDGsの怖さに気づこう

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笹谷 秀光(CSR/SDGsコンサルタント)

東京大学法学部卒。1977年農林省入省。2005年環境省大臣官房審議官、2006年農林水産省大臣官房審議官、2007年関東森林管理局長を経て、2008年退官。同年~2019年4月伊藤園で、取締役、常務執行役員等を歴任。2020年4月より現職。著書『CSR新時代の競争戦略』日本評論社・2013年)、『協創力が稼ぐ時代』(ウィズワークス社・2015年)。『 経営に生かすSDGs講座』(環境新聞社・2018年)、『Q&A SDGs経営』(日本経済新聞出版社・2019年)。 笹谷秀光公式サイトー発信型三方よし 執筆記事一覧 

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キーワード: #SDGs

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