■記念日パンフレットから読み解く
この「八」にちなんで、信楽では11月8日が、「いい八」とのゴロで、「信楽たぬきの日」にしている。駅に置いてあった「信楽たぬきの日」のパンフレット一枚から今の信楽のまちおこし関係者がわかる。
今年のイベントの主催者は「信楽たぬきの日実行委員会」「信楽観光協会」で、後援名義に関係者の広がりがうかがえる。主な後援者を地方創生の「産官学」にメディア(言)の分類で並べてみる。
産:甲賀市商工会、信楽焼振興協議会、信楽陶芸工業組合、信楽陶器卸商業協同組合、信楽高原鐡道株式会社、石山観光協会、伊賀上野観光協会
官等:甲賀市、甲賀市観光協会
学:甲賀市教育委員会、日本たぬき学会、歴史街道推進協議会
言:KBS 京都、 FM802、NHK 大津放送局、 BBC びわ湖放送
これに協力として新宮神社が加わっている。
信楽たぬきの日PR大使もいる。「滋賀県すみます芸人」で吉本興業の芸人の写真も出ている。
かなり広範に関係者を巻き込んだまちづくりが進んでいることがわかる。SDGsで言えば目標17の「パートナーシップ」だ。
拙著「Q&A SDGs経営」でも、このような「パートナーシップ」の事例として、電車活用では西鉄の事例、世界遺産活用では富士山の事例のほか、SDGsの地方創生ビジネスへの応用(企業と大学と石川県白山市)などを紹介し分析している。「朝ドラとSDGs(その2)」では信楽での各種制度活用やSDGs化への道筋を考える。
