日本コカ、水のPETボトルからラベルを追放へ

日本コカ・コーラは2日、製品にラベルを貼らない「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」を4月から全国で発売すると発表した。ラベルをなくすことでプラスチックごみを減らすとともに、はがす手間をなくしてごみの分別をしやすくする狙いだ。容器には100%リサイクルペットボトルを使用する。ラベルレスはアサヒ飲料が2018年5月から販売を始め、日本コカもそれに続いた形だ。販売は560mlペットボトル24本入りのケース単位のみとなる。(堀理雄)

「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」。原材料名などの表示は、個々のボトルではなく外装段ボールに記載する

2009年に発売したミネラルウォーター「い・ろ・は・す」は、 国内最軽量のペットボトルを採用。今年の3月9日には100%リサイクルペットボトル入りの製品を発売し、「『おいしい』と『環境にいい』を両立した」ミネラルウォーターブランドを打ち出してきた。

今回の取り組みは、米コカ・コーラ本社が2018年1月に発表した「WWW(ワールド・ウィズアウト・ウェイスト)(廃棄物ゼロ社会)」の実現を目指すグローバルプランに沿ったものだ。

日本コカ・コーラと製品の製造・販売を行うボトラー各社などで構成するコカ・コーラシステムでは2019年7月、2030年までに、使用済みペットボトルを回収・リサイクル処理して再びペットボトルに再生する「ボトルtoボトル」の割合を90%に高めることを盛り込んだ新たな環境目標を公表した。

同目標では、全ての自社製品のペットボトルの原料を、リサイクルまたは植物由来のペット樹脂など持続可能な素材に切り替えることも定めた。米本社のグローバルプランに基づき、廃棄物ゼロ社会に向け「設計」「回収」「パートナー」の 3 つを柱にした活動に取り組んでいる。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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