「他責にしない」トヨタ式問題解決とは

トヨタ財団は7月16日、「2020年度 トヨタNPOカレッジ『カイケツ』」の第2回をオンラインで開催した。本講座は社会課題の解決に取り組むNPOにトヨタ自動車の「問題解決」手法を伝え、組織力の強化に役立ててもらうのが目的だ。11団体が3グループに分かれ、「テーマ(取り組む業務上の課題)の選定」を進めた。(オルタナ副編集長=吉田広子)

トヨタでいう「問題」とは、「目指す姿」と「現状」のギャップを意味する。トヨタNPOカレッジ「カイケツ」では、このギャップを埋め、その状態を維持していくことを目指す。

問題解決の1つ目「テーマ選定」は、改善したい問題を1文にまとめるステップだ。「どこで」「何を」「どのように」改善したいのかを具体的に設定していく。

例えば、「業務を標準化し、新しいことに取り組める時間を創出する」「イベントの準備日程遅れと抜け洩れの解消」などだ。

カイケツの古谷健夫講師(クオリティ・クリエイション代表)は「目指す姿を描き、問題が見つかると、対策が思い浮かび、実行したくなってしまう。だが、まずはギャップがどのくらいあるのか、事実を把握することが重要。本当の要因を探ったうえで、対策を取らなければ、いずれ元に戻ってしまう」と、問題解決のポイントを説明した。

■「健康には社会とのつながりも必要」

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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