元ユニー女性執行役員が仕掛けたリサイクルループ

京都府など1府17県で16のリサイクルループつくる

「当時の愛知県経済連の人たちに、どうすれば良いたい肥が作れるか、教えてもらいました。ユニーのバイヤーにも働きかけ、いつどれくらいの野菜が出来るのかという情報を共有し、仕入れに組み込んでもらいました」(百瀬さん)。ユニーではその後、16(京都府など1府17県)のリサイクルループを作りました。

百瀬さんは、「リサイクルループを作れば、トレーサビリティが明確になります。ループをつくれば、最後に買い取る必要があります。ユニーが経済連と組んだのも、レベルの高い生産物を買いたかったからです」と解説してくれました。

2007年1月には、ユニーが食品リサイクル法食品循環資源再生利用事業計画に日本で初めて認定されました。同じ2007年4月に食品リサイクル法が改正され、「リサイクルループ」が法制化されました。通常なら行政区域を越えて運搬してはいけない一般廃棄物も域外運搬が出来たり、許可がない車両が運んでも良いことになりました。

その後、この仕組みを公益財団法人Save Earth Foundation(SEF)が引き継ぎ、2019年から5社が勉強会を重ね、今回のリサイクルループが完成したのです。

このリサイクルループの最終製品は卵やマヨネーズです。「マヨネーズという高付加価値商品を作ることで、リサイクル業者や養鶏場などにも利益が行くようにしたかったのです」と百瀬さんは説明します。

複数の外食事業者による初の「食品リサイクルループ」

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サステナ担当 リレーコラム

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