ネスレCEO「マレーシアで300万本を3年で植樹」

3つの分野へのコミットメント

「個人と家族」では、「2030年に向けて5,000万人の子供たちが健康な生活を送れるように支援する」とし、「妊娠中や出産後の女性と乳児や子ども向けに、栄養価の高い食品、飲料を発売する」「親や保護者、教員による子どもの健康的な行動育成を支援する」等のコミットメントを掲げている。

「コミュニティ」では、「2030年に向けてネスレの事業活動に直結するコミュニティに暮らす3,000万人の生活を改善する」とし、「ネスレのサプライヤーである農業従事者の農場の経済状態を改善する」「社員の男女比バランスを改善し、バリューチェーン全体で女性の地位を向上させる」等を掲げる。
ジェンダーバランスの促進では、グループのトップ200上級幹部職の女性割合を現在の20%から2022年までに30%に引き上げることをコミットしている。

「地球」では、「2030年に向けて、事業活動における環境負荷ゼロを目指す」とし、「気候政策における透明性と積極的かつ長期的な取り組みを推進する」「製品包装の環境パフォーマンスを改善する」等を掲げている。

気候政策では、「2050年までに温室効果ガスの正味排出量ゼロを達成する」ことを約束し、包装ではプラスチックを含む包装のリサイクル可能または再利用可能の率について2019年末87%を2025年100%に引き上げることをコミットしている。

ネスレは36のコミットメントを、17の国連持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた取り組みと位置付けており、国連もネスレを、国連持続可能な開発目標(SDGs)達成に向け継続的にコミットする企業と評価している。

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室井 孝之 (オルタナ総研フェロー)

42年勤務したアミノ酸・食品メーカーでは、CSR・人事・労務・総務・監査・物流・広報・法人運営などに従事。CSRでは、組織浸透、DJSIなどのESG投資指標や東北復興応援を担当した。2014年、日本食品業界初のダウ・ジョーンズ・ワールド・インデックス選定時にはプロジェクト・リーダーを務めた。2017年12月から現職。オルタナ総研では、サステナビリティ全般のコンサルティングを担当。オルタナ・オンラインへの提稿にも努めている。執筆記事一覧

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キーワード: #パーム油

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