世界から1.5万人が参加へ、若者の疑似「COP」とは

世界中の気候変動に関心を持つ若者たちが、若者たちの疑似的な国連気候変動枠組み条約締約国会議としてオンラインで「MOCK(疑似的な) COP26」を開催する。11月19日から12月1日まで開き、世界各国から1.5万人がオンラインで参加する見込みだ。152カ国・地域から373人が、代表者として気候変動政策に関する提言をまとめ、それぞれの国・地域で提案する。(オルタナ編集部=松田ゆきの)

COP26の延期がきっかけに

フライデーフォーフューチャーが2019年のCOP25開催中にスペイン・マドリードで行った気候変動デモの様子

第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)は2020年11月、イギリス・グラスゴーで開催を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2021年に延期された。

COP26の開催延期を受けて、学生を中心とした若い世代が危機感を持ち、若者たちで行う模擬COPを企画した。18人のコーディネーターが運営を行う。コーディネーター18人のうち13人が女性で、ジェンダーの多様性も尊重しているという。

アジア・コーディネーターの佐座槙苗(まな)さんは、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの大学院生だ。学生団体SOS-UKでの活動を機に、MOCK COP26の運営に携わることになった。

「若者はどんな夢を抱いているのか。現実的にできる・できないではなく、どんな未来をつくりたいか、夢を語れる場にしたい。若者がこれからの気候変動の影響を最も受けるが、今ある課題を解決するためには、大人のサポートも必要だ。『MOCK COP26』を通じて世代を超えて何ができるかを考える機会にしていきたい」(佐座さん)

152カ国・地域から選ばれた373人が提言

キーワード: #COP26

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