世界に後れをとる日本の循環経済、巻き返しのカギは

【連載】論考・サーキュラーエコノミー

最近テレビや新聞のニュースで中国のごみ分別のことがよく話題になる。中国では2019年の2月からごみの分別が厳格化されたが、行政からの十分な説明もないままのいきなりの実施ということで市民も相当戸惑った。混乱を防ぐための「分別の替え歌」までできたと言うのだから驚きだ。

しかしもっと驚くのは、これぞビジネスチャンスとばかりに民間企業が資源ごみ回収に参加していることだ。実に動きが目まぐるしい。

中国では使用済み携帯電話の中古利用・リサイクルも盛んだ。私は2019年9月に深シン圳センを訪れ、回収・リサイクル企業と使用済み携帯電話・パーツの取引市場を観察する機会に恵まれた。店舗回収だけではなくネット回収も行なっていた。

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細田 衛士(東海大学副学長、政治経済学部教授)

東海大学副学長、政治経済学部教授。1953年生まれ。77年慶応義塾大学経済学部卒業後、同大学経済学部助手、助教授を経て、94年より教授。2001年から05年まで同大経済学部長を務めた。中央環境審議会委員や環境省政策評価委員会委員なども歴任した。

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