EUタクソノミーをご存知だろうか。これは、サステナブルファイナンスにつながる「環境面でサステナブルな経済活動」を分類したリストだ。EUでは2020年6月、「EUタクソノミー」を法制化した。これによりESG投資に合致するサステナブルな経済活動の基準を明確化し、2050年ネットゼロに向けた具体的道筋を明示した。(オルタナ総研フェロー=室井 孝之)

背景はウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長が2019年12月11日、「欧州グリーンディ―ル」を公表し、2050年までにEUが世界で初めて「気候中立(CO2排出実質ゼロ)な大陸」になるという目標を掲げ、達成に向けたEU環境政策の全体像を示したことだ。

2050年カーボンニュートラル達成のためには、莫大な投資が必要であり、公的ならびに民間のサステナブルファイナンスに相応しい「環境面でサステナブルな経済活動」を定義する必要があった。

「環境面でサステナブルな経済活動」とは、EUが掲げる6つの環境目標、「気候変動の緩和」「気候変動への適応」「水資源および海洋資源の持続的な利用と保全」「循環型経済への移行、廃棄物の抑制とリサイクル」「汚染の防止と管理」「健全な生態系の保全」に貢献する経済活動を示す。

■「ESGウオッシュ」の排除にも一役

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