原田勝広の視点焦点:ミャンマー、日本企業どうする?

国連、ミャンマー軍事政権の暴力非難

2月1日の国軍によるクーデター発生以降、ミャンマーがますます混迷の度を深めています。デモによる死者は240人を超え、多くは頭を銃で撃たれています。子供が15人も含まれており、国連のグテレス事務総長が「残忍な暴力を強く非難する。人権侵害の停止や民主主義への復帰を求め断固とした国際社会の対応が必要だ」と訴えているのも当然でしょう。

ミャンマーは遠い国ですが、今やSNSでボーダレスの時代です。ヤンゴン在住の友人、フリージャーナリストの北角裕樹氏に連絡をとると、「今ちょうど自宅前の道路に国軍と警官がいるから見せましょう」と携帯をかざしてくれました。ゆっくり移動する不気味な軍用トラックとマシンガンやショットガンで武装した兵士が道路を徘徊している生々しい映像に寒気を覚えました。

民主体制の早期回復を求め、クーデターに抗議する人たち(北角裕樹氏撮影)
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原田 勝広(オルタナ論説委員)

日本経済新聞記者・編集委員として活躍。大企業の不正をスクープし、企業の社会的責任の重要性を訴えたことで日本新聞協会賞を受賞。サンパウロ特派員、ニューヨーク駐在を経て明治学院大学教授に就任。専門は国連、 ESG・SDGs論。NPO・NGO論。現在、湘南医療大学で教鞭をとる。著書は『国連機関でグローバルに生きる』など多数。執筆記事一覧

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