「家族農業の10年」国内行動計画の策定へ

いずれも、食と農を結ぶ仕組み(食農システム)を形作っている。また農家といってもとても多彩で、プロ農家に加えて、中小規模の兼業農家、土地持ち非農家、半農半X、自給菜園をしている人などいろいろな属性の人がいる。

こうした人たちがいないと、農村の地域社会は成り立たず、ひいては国土の荒廃や自然災害の増加、日本的な自然・ビオトープの悪化につながってしまう。農業の役割は食料生産にとどまらない。だから、国内行動計画には多くの立場からの関与(エンゲージメント)が必要なのである。

そこで、FFPJは行動計画のためのアンケートを実施することとした。内容は大きく2つに分けられる。ひとつは農林漁業の役割と政策の重点に関する質問群であり、もうひとつはUNDFFの「世界行動計画」に準拠した7つの柱(農業技術に関する質問を追加したので実際は8つ)に関する質問群である。

農林漁業について聞いているのは、UNDFFが農民に加えて、漁民、狩猟採集民、牧畜民、先住民などを対象にしており、また自然に基礎を置く生産活動という共通性を持っているからである。

■エンゲージメントを高めて永続可能な社会に向けた変革を

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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キーワード: #農業

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