セブン&アイ、社内浸透を進めた4つのチーム

CSRリレーコラム(4)

企業のCSR担当者によるリレーコラムを始めます。参加するのは、12社のCSR担当者の皆さん。SDGsや脱炭素など、サステナビリティの潮流は高まるばかりです。CSR活動もますます重要になっています。各企業の担当者には、「自社の一押し活動」から日々の悩みなどを書いていただきます。第4弾はセブン&アイ・ホールディングス 執行役員 経営推進本部サステナビリティ推進部シニアオフィサーの釣流まゆみさんです。

*CSRリレーコラム参加企業一覧
フジテレビジョン
リコージャパン
日本航空
セブン&アイ・ホールディングス
リクルート
千代田化工建設
帝人
トヨタ自動車
ゴールドマンサックス証券
三菱地所
ミツカン
MS&ADインシュアランスグループホールディングス

リレーコラムのお仲間に入れて頂き、初めての場である。何を書かせていくかを悩んだが、一番大きな課題の社内浸透について、皆様からのご意見も伺いたく書かせて頂くこととした。(セブン&アイ・ホールディングス 執行役員=釣流 まゆみ)

地域のお客様とのつながりは全ての起点

弊社は今回ご一緒させて頂いている会社様と比べると、環境に関しての開示は遅かった。小売業である生業を考えると、お客様のフロントラインとして、大きな責任がある。私たちの活動そのものが、地域のお客様の生活に直接の影響があるということである。

ISO14001認証取得から事業会社単位で日々の見直しは行ってきているが、全く知られるところではないと思う。私自身も恥ずかしながら、環境と自らの仕事、地域のお客様との関係について深く考えることなく過ごしてきていた。

そんな私がこのポジションに就いて2年が経とうとしている。2019年3月にそごう・西武から、親会社であるホールディングスに着任した。5月にグループ環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』を開示。遅ればせの活動に追われながら、とにかく走ってばかりの2年だった。

グループで共通の数値目標を持つのは初めてで、考え方を合わせることからスタートした。そんな中で、社内浸透にあたり、大きな力を与えた活動を紹介したい。

CO2排出量削減やプラスチック対策等の4つの目標に合わせて、4つのイノベーションチームをグループ横断で立ち上げたことである。誰もが納得する活動とすることと、後発の活動を、スピード感をもって実装させることが目的である。

人選が重要であった。イノベーションを起こす意志と巻き込む立場が必要と感じた。それぞれ事業会社の所属であるが、このイノベーションチームの辞令はホールディングス社長から出された。リーダー1名、サブリーダー2名ずつ計12名。全員が日々の通常業務に追われるメンバーばかりで、一堂に揃っていることが奇跡に等しい。その光景にゾクッとした思いは忘れない。

環境宣言を進めていく原動力は今もここにある。2年経った今は、事業会社メンバーへの拡がりも大きくなっている。この宣言以来、以前はお声がけ頂けなかったお取組み先様のご提案も多くなっている。

宣言することで、以前から進めていたことも、新たな視点が加わり、社会的価値を意識したものに進化してきている気がしている。宣言をした意味の大きさを、時間を経た今だからこそ、益々痛感している。