記事のポイント
①千代田化工建設は2050年のカーボンニュートラル(CN)を目指す
②CNを重要な経営課題の一つと捉え、エンジニアリング会社の使命と位置付け
③CN達成を通してどのように企業価値を高めるのか、従業員の声を紹介
■サステナ担当者リレーコラム(25)
企業のサステナビリティ担当者のリレーコラムです。参加するのは、14社のサステナビリティ/CSR担当者の皆さん。SDGsや脱炭素など、サステナビリティの潮流は高まるばかりです。CSR活動もますます重要になっています。各企業の担当者には、「自社の一押し活動」から日々の悩みなどを書いていただきます。第25弾は千代田化工建設 人事総務本部 総務部IR広報CSRセクション 広報・サステナビリティグループリーダーの池尻明紀さんです。
*CSRリレーコラム参加企業一覧
フジテレビジョン
日本航空
セブンアンドアイホールディングス
リクルート
千代田化工建設
リコージャパン
帝人
ゴールドマン・サックス
三菱地所
メルカリ
ユーグレナ
パナソニックホールディングス
リクシル
アストラゼネカ
■カーボンニュートラル宣言達成に向けて
地球温暖化による気候変動はかつてないスピードで進んでおり、私達の生活や自然の生態系にさまざまな影響を与えています。「エネルギーと環境の調和」を経営理念に掲げる当社グループにとってカーボンニュートラルの実現は、重要な経営課題の1つです。エンジニアリング会社の使命と考えています。
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、当社グループは2022年4月に中長期温室効果ガス(GHG)排出量削減目標として「カーボンニュートラル宣言」を策定しました。
エンジニアリング会社としてエネルギーの安定供給と脱炭素社会構築の両立を担っていくために、各部場所でそれぞれの業務を通じて新しいエンジニアリングの価値を追求しています。
今回は、様々な部・場所でカーボンニュートラル宣言達成に向け取組む従業員の声をお届けしたいと思います。

新しいクリーンエネルギーの開発は当然必要ですが、やはりプラント建設の実績と新しい技術をMixし、同じサスティナブルな目的をもったバリューチェーン全体の中で、「人と知恵を出す」ことでエンジニアリング会社としての存在意義を醸成し、脱炭素社会構築に貢献していきたいと考えています。
エネルギーP事業本部 NFEチーム 田中洋平さん

調達・輸送担当として、コスト低減と品質保持に加え、輸送効率の向上によって輸送時に船や航空機から発生するGHG排出量を削減することが脱炭素社会を目指す理想的到達点であると考えます。DXツールの活用にも積極的に取り組み、サプライヤー全体で発注から貨物の到着までのデータトレーサビリティの向上によって、あらゆる面で持続可能な社会へさらなる発展に貢献していきたいです。
業務本部 調達部 後藤枝里子さん

現在の世界的な脱炭素・グリーントランスフォーメーションの流れは私たちが生活や事業を行う上で”持続可能であるか・地球の未来を考えているか”という新たな価値を加えるものと考えています。この新たな価値に合わせて、当社の持つ技術の価値を再定義して世に送り出し、新たなビジネスに繋げるとともに、世界の脱炭素化に貢献していきたいと思います。
エネルギーP事業本部 プロジェクトGX協創部 関口博之さん

炭素循環型社会構築には、従来のピラミッド型の縦のサプライチェーンから横のチェーンも重要になってくるイメージを持っています。エンジニアリング会社として、スケールアップとプロジェクトマネージメント能力にデジタルを掛け合わせ、ユーザーの深くにある要求を積極的に掘り起こし、全体最適の目線を失わずリードしていくことを目指します。
フロンティアビジネス本部 デジタルプロダクト部 古市和也さん

エンジニアリング会社の強みは、世の中の考えを俯瞰的に理解し、それをフェアに定量的に評価し、実社会に実装出来る事だと考えます。新規技術導入による熱効率や反応性、装置設計の品質や安全性、また装置コストにも責任を持ちながら、エネルギー保障面や環境面にて、次世代が安心して暮らせるエネルギーシステムを提案していきたいと思っています。
フロンティアビジネス本部 事業創造部 川井英司さん

これまで当社は太陽光等の再エネ発電や蓄電のプロジェクトで実績を積み上げてきています。これらのプロジェクトを通じて得られた経験、知見を活かしながら今後は単体設備のEPCにとどまらず、エンジニアリング会社として再エネ発電と蓄電、水素などの調整力を最適に組み合わせた地域分散型エネルギーシステムの構築に貢献していきたいと思います。
地球環境P事業本部 電力・エネルギーシステムP部 丹下 龍さん
わたしたちはこれからも、エンジニアリング会社として様々な技術を組み合わせ、地球社会全体が持続可能であり続けるようチャレンジを続けていきます。