■「ESG経営の終焉」ではない■
ダノンは3月、エマニュエル・ファベールCEOを解任したと発表した。これは「ESG経営の終焉」ではなく「競合に勝てず業績・株価が低迷している」や「ガバナンスや将来収益創出に疑問が残る」なことが主な原因とされている。ESGは業績向上の言い訳にならないのである。短期では結果が出にくいサステナビリティ推進活動をしながら、直近での売上および株価の向上もする。この一面で矛盾するからこそ、実際に到達できた企業は本物のESG先進企業として称えられるのだ。(CSRコンサルタント=安藤 光展)