ダノンのCEO解任問題が妥当な理由

■「ESG経営の終焉」ではない■

ダノンは3月、エマニュエル・ファベールCEOを解任したと発表した。これは「ESG経営の終焉」ではなく「競合に勝てず業績・株価が低迷している」や「ガバナンスや将来収益創出に疑問が残る」なことが主な原因とされている。ESGは業績向上の言い訳にならないのである。短期では結果が出にくいサステナビリティ推進活動をしながら、直近での売上および株価の向上もする。この一面で矛盾するからこそ、実際に到達できた企業は本物のESG先進企業として称えられるのだ。(CSRコンサルタント=安藤 光展)

ando

安藤 光展・CSRコンサルタント

CSRコンサルタント。専門は、CSR、SDGs、サステナビリティ情報開示。著書は『創発型責任経営』(日本経済新聞出版、共著)ほか多数。2009年よりブログ『サステナビリティのその先へ』運営。ネット系広告会社などを経て2008年に独立し、現在は一般社団法人CSRコミュニケーション協会・代表理事。1981年長野県生まれ。執筆記事一覧

執筆記事一覧
キーワード: #ESG#SDGs

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..