循環型酪農を目指すバイオガス、普及に課題も

牛の糞尿や食品残さなどからメタンガスを取り出し、発電などに使う「バイオガス発電」は、循環型経済のモデルとして、欧州などで先行している。日本でも取り組む企業や酪農家はあるものの、シェアは再生可能エネルギー全体の1%に満たない。世界でも日本でも「脱炭素」政策が急速に進むなか、何が障壁になっているのか。北海道の牧場を取材した。(オルタナ副編集長・松田慶子)

北海道・大雪山の南麓に位置する友夢牧場(上川郡新得町、植田昌仁社長)を訪れた。飼養する乳牛は1600頭に上る。牛舎の周りには、直径21㍍の発酵槽の上にガスホルダーが重なり、発電装置につながる。少し離れて発酵後の「消化液」を溜める直径40㍍の貯留槽が設置されている。これで「バイオガス発電」をするのだ。

牛舎の間に溜めた排泄物が発酵槽に送られるところから、発電が始まる
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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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