海洋汚染はプラスチック問題の一部にすぎない

2000年頃、成長鈍化に直面した欧米資本の日用消費財産業は、巧みなマーケティングにより豊かさの象徴として「プラスチック容器の日用品」を新興国市場に持ち込んだ。そのほとんどが貧困層をターゲットとし、多層構造でリサイクル困難なプラスチックを使用した1回分の個別包装品である。食品に関しても、スナック菓子や加工食品が生鮮食品に取って代わった。これら新興国の多くが、プラスチックの回収や廃棄処理インフラが整っていないことから、大量の廃プラスチックを適切に処理することができずに、環境汚染と健康被害に見舞われている。

イラスト提供:The Story of Stuff Project
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照井 敬子

薬樹株式会社SDGs推進担当マネジャー・NPO法人Liko-net代表理事 医療という人の命に関わる仕事だからこそ、持続可能な仕組みを大切にしたいとの考えのもとSDGs推進を担う。また、NPO法人としてサステナブルをテーマに生活者に向けた啓発イベントを行う。

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キーワード: #サステナビリティ

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