COP26を前に、音楽を通じて気候危機を訴えるライブイベント「Climate Live」(クライメイトライブ)が10月16日、20カ国で世界同日開催される。気候変動に対する理解を深め、行動するきっかけをつくろうと、英国の高校生が企画した。日本でもZ世代が同イベントを運営し、「ウチらの声で世界は変えられる」を掲げ、ユーチューブで無料配信する。(オルタナ副編集長=吉田広子)

10月16日に開かれる音楽ライブイベント「Climate Live Japan」

COP26の舞台、英国の高校生が発案

「音楽ライブイベントであれば、若い世代も参加しやすく、インスタグラムやツイッターなどSNSを使ってシェアしやすい。『興味はあるけどアクションを起こせない』『自分は何もできない』と思っている人たちにも気軽に参加してほしい。このイベントを通じて、一人ひとりが社会の一員として影響力を持っているということを実感してもらえたら」

こう話すのは、日本で「Climate Live Japan」(クライメイト ライブ ジャパン)を運営する一般社団法人we Re:Act共同代表の小出愛菜さん(23)だ。大学在学中に「Climate Live」を知り、数名のメンバーとともに日本での開催を企画。2021年3月に大学を卒業後、2人のメンバーとwe Re:Actを立ち上げた。

Climate Liveは、COP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)に向けて、機運を高めるための音楽ライブイベント。気候危機を世界中に訴え、若者から気候変動問題解決に向けて行動を起こそうと、英国の高校生が発案した。

「気候変動を止めたい」という思いは世界の学生環境活動家に広がり、第一弾となるライブイベントは4月、日本を含む世界40カ国の学生によって20カ国以上で開催された。第二弾は、2021年10月31日から英国・グラスゴーで開かれるCOP26に合わせて、10月16日に開催される。

明るく前向きなメッセージ伝えたい

「Climate Live Japan」を主催するwe Re:Act共同代表の小出真菜さん(左)と広報担当の東結花さん
「Climate Live Japan」を運営するwe Re:Act共同代表の小出真菜さん(左)と広報担当の東結花さん

Climate Live Japanでは、ラッパーのMoment Joon(モーメント・ジューン)さん、4人組バンドのMONO NO AWARE(モノノアワレ)、シンガーソングライターのRose One(ローズワン)さんと七尾旅人さん、音楽ユニットのTAMTAM(タムタム)がライブを行う。

トークライブには、東欧文学者の阿部賢一さん、国際環境NGO 350.org日本支部フィールド・オーガナイザーの荒尾日南子さん、シンガーソングライターのermhoi(エルムホイ)さんが登壇し、「音楽と政治」をテーマに語り合う。

ライブイベントの会場となる「Flowers Loft」の電力は再生可能エネルギー、舞台装飾には規格外や廃棄予定の「ロスフラワー」を利用するなど、運営上の環境負荷削減にもこだわった。国際環境NGOグリーンピース・ジャパンとも連携し、自治体に気候危機を訴える署名アクションも実施する予定だ。

熊本県で服飾の専門学校に通う東結花さん(20)は、Climate Live Japanの広報を担当している。4月のClimate Live Japanに参加した後、メンバー募集の告知を見てスタッフに加わった。

「環境問題に関心があっても、一人で勉強していると、後ろ向きな考えになりがちだった。このライブイベントの運営にかかわるなかで『もしかしたら私にも少しは影響力があるのかもしれない』『できることが増えるかもしれない』という前向きな気持ちになれた。音楽というポジティブでポップなものを通して、明るく前向きになれるような情報発信ができたら」(東さん)

「Climate Live Japan」は10月16日18時から21時まで開催され、だれでも無料でユーチューブで視聴できる。同ライブイベントのアーカイブは配信後一週間まで視聴可能だ。

◆Climate Live Japanの視聴はこちらから

https://youtube.com/channel/UCKzgY_HfStZxedFvjyoLm2g