アニマルウェルフェアは次のエシカル消費になるのか

わたしたちが毎日食べている卵や肉がどのようにしてつくられたのか、考えたことはあるだろうか。食品のトレーサビリティに注目が集まるようになって久しく、農産物などではイメージが沸く人も多いと思うが、家畜として飼われている動物たちを思い浮かべる人は少ないだろう。

アニマルウェルフェアは、動物たちは生まれてから死ぬまで、その動物本来の行動をとることができ、幸福(well-being)な状態でなければならないという考え方だ。

すでにヨーロッパではアニマルウェルフェアは浸透しており、消費者も認証ラベルをみてその商品が配慮されたものかどうかを判断して選ぶことができる。しかし日本ではまだアニマルウェルフェアの認知自体がまだ1割程度という現状だ(※)。本稿ではアニマルウェルフェアとは何かを知るとともに、日本で広まらない要因や今後の可能性について考察していく。※東京都市大学枝廣研究室が行った「AWに関する意識と取り組みについて」アンケート(2016年)(伊藤 恵・サステナビリティ・プランナー)

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伊藤 恵(サステナビリティ・プランナー)

東急エージェンシー SDGsプランニング・ユニットPOZI サステナビリティ・プランナー/コピーライター 広告会社で企業のブランディングや広告制作に携わるとともに、サステナビリティ・プランナーとしてSDGsのソリューションを企業に提案。TCC新人賞、ACC賞、日経SDGsアイデアコンペティション supported by Cannes Lionsブロンズ受賞。執筆記事一覧

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