住友林業など3社が出資して作る川崎バイオマス発電は2月1日、川崎バイオマス発電所(川崎市)の営業運転を同日より開始したと発表した。発電出力は3万3千キロワットで、バイオマス専焼の発電所としては国内最大規模。
同発電所は川崎市内の臨海工業地域に立地し、関東一帯から集めた木質チップを燃焼して発電する。自然エネルギー電力の卸供給が目的で、CO2の排出削減効果は年間12万トン、2万2千世帯分に達するという。
木質チップはジャパンバイオエナジー社が建設で発生した廃木材などを粉砕して供給するほか、外部の木質チップ供給施設からも受け入れる。川崎バイオマス発電では、今回の事業を通じて自然エネルギーの供給を行い、これに加えて木材資源のリユースやリサイクルにも貢献するとしている。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年2月2日