大林組は既存の建物の改装で、最適な省エネ手法を提案する総合評価ソフト「エコナビ(リニューアル建築版)」を開発した。同社が1998年に開発している新築建物向け総合評価システム「エコナビ」を改装向けにしたもの。改装に際してのCO2の削減効果などの省エネ性、経済性を、建物の実態に即して高精度で予測できることが特長という。
建物の強度の向上やコストの低さのために、改築が近年増加している。また空調、照明機器の性能、省エネはここ20年で急速に向上した。築後20年程度経過した建物では、それら機器の更新だけで大幅な省エネが可能になる。今回はそうした状況に対応した顧客のニーズを見越して開発を行った。
今後は同社の改装での設計や提案の中で、このソフトを使いながら、環境性能と経済性を両立させた提案を進める。(オルタナ編集部・石井孝明)2011年2月9日