花王は1月27日、使用済みペットボトルを再生して、再びボトルにする「水平リサイクル」の実証実験を始めると発表した。関東エリアのイオン直営店舗とイオンモールで扱う一部化粧品のボトルが対象だ。ボトルからボトルへの再生は、品質を再現することが技術的に難しいため、普及していない。同社は、ケミカルリサイクル技術を持つ企業と協働することで、水平リサイクルを実現させる取り組みに着手した。(オルタナ副編集長=山口勉)

今回第2弾のケミカルリサイクルに取り組む

実証実験は2022年2月1日から7月31日まで。化粧品ブランド「TWANY」を取り扱う関東エリアのイオン直営店舗と、イオンモールで展開する「カラースタジオ」で実施する。

化粧水、乳液、シャンプーなどのペット素材のボトル容器が対象となる。

プラスチックボトルを再生した製品は、衣料用繊維や食品トレーなどが一般的だ。化粧品ボトルには着色や加飾が施され、包装容器のペット素材へ再生することは難しい。

今回、花王は、日本環境設計(神奈川県・川崎市、髙尾正樹社長)と協働し、同社の保有するケミカルリサイクル技術「BRING Technology」を用いて、化粧品の「ボトルからボトルへ」の水平リサイクル実証実験に取り組む。

リサイクル技術にはケミカルリサイクル(化学的再生法)とメカニカルリサイクル(物理的再生法)がある。ケミカルリサイクルは、回収したボトルを粉砕、洗浄し、化学処理を行うことでペット樹脂に精製し、再びペット樹脂を製造する技術だ。

花王は今回の実証実験で得られた知見を活かし、早期に化粧品プラスチックボトル水平リサイクルの社会実装をめざす。

アサヒ飲料も2021年11月、一部の大型ペットボトルに、ケミカルリサイクルで再生した樹脂を100%使用し、2022年4月より生産開始を予定していると発表した。

今後、ケミカルリサイクルによる水平リサイクルがより広がりそうだ。