コンプライアンス(法令遵守)の取り組み手順(3)

■ニック木村の「今さら聞けないサステナビリティ」(18)

「SDGs」「ESG」「CSR」。サステナビリティを取り巻く状況は日々変化し、新たな用語も増えた。そもそもサステナビリティ領域は、どこから理解すれば良いのだろうか。カシオ計算機で約12年間サステナビリティの管理職を務めた「ニック木村」こと木村則昭・オルタナ総研フェローが「今さら聞けないサステナビリティ」の疑問にお答えする。

コンプライアンス

コンプライナス(法令遵守)の取り組み手順(2)ーーニック木村の「今さら聞けないサステナビリビリティ」(17)はこちらから

【A 10-3】今回は、コンプライアンスへの具体的な取り組み手順の3回目をご紹介します。

コンプライアンス体制(内部通報制度を含む)の整備

コンプライアンスを社内に浸透させるうえで、その体制の整備は極めて重要です。 前記の手順に従ってコンプライアンスに取り組むにしても、どのような体制で臨むのかが決まらないと実行に移すことはできません。 

会社の規模によって、
①人事、総務、法務などの部署がコンプライアンスも担当する
②コンプライアンス専任の部署を設置する
③全社横断的な委員会組織(コンプライアンス委員会)を立ち上げ、事務局を置く

などの方法が考えられます。

①の場合、調達、生産、営業などのライン部門ではなく、ライン部門から独立したスタッフ部門にコンプライアンスを担当させるべきです。ライン部門にはそれぞれの部門目標(数値目標)があるため、コンプライアンスには多少目をつぶってでも、部門目標達成のための行動を優先してしまう、ということがありえるからです。

②の場合も①と同様、ライン部門からは独立したトップ(経営者)直下の部署とするべきです。

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kimuranoriaki

木村 則昭(オルタナ総研フェロー)

1982年上智大学外国語学部英語学科卒業後、2021年5月まで39年間カシオ計算機株式会社に勤務。初めの約27年間はシステム商品の海外営業を担当。その間オーストラリアに約2年、米国に約4年の駐在を経験。その後の約12年間はCSR推進室(後にサステナビリティ推進室)室長としてコンプライアンス及びCSR(サステナビリティ)のグループ内への浸透を推進。グローバルコンパクトの原則に基づき、ISO26000をガイダンスとして、特に「人権」を重点課題として取り組みを進めた。また、2015年にCSRリーダー組織を立ち上げボトムアップによるCSRのグループ内浸透を図った。 2018年度よりオルタナが主催するサステナビリティ(SUS)部員塾の講座「CSR検定3級試験過去問演習と解説」の講師を担当。特定非営利活動法人環境経営学会理事。

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キーワード: #SDGs

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