武蔵野大学(東京・江東)は5月18日、同大学の工学部に「サステナビリティ学科」を新設すると発表した。「サステナビリティ」と名付けた学科は日本初で、2023年4月から有明キャンパスに開設する。定員は280人(入学定員70人)、サステナビリティの世界的潮流を学び、企業や行政、NPOを担う人材の育成を目指す。(オルタナS編集長=池田 真隆)

武蔵野大学工学部のサステナビリティ学科では、 文理融合型のカリキュラムを採用した。多様な人との協働でサステナビリティを推進する仕組みやデザインについて学ぶ「ソーシャルデザインコース」と工学的な方法で環境問題の解決策を検討する「環境エンジニアリングコース」の2つがある。
座学だけでなく、大学から外に出て、実践を通して学ぶプログラムもある。1週間に400分間、社会課題を見つけだし、企業や地域社会と連携し、解決策を考える。
武蔵野大学環境システム学科長の高橋和枝教授は、「地域の課題から世界規模の課題に至るまで、 社会や環境の様々な問題を解決するための具体的な知識やスキルを幅広く、 実践を踏まえながら修得できる」と話した。
武蔵野大学は前身の武蔵野女子大学が2003年に改名した総合大学。学生数は1万3千人を超す。2021年4月には日本で初めて「アントレプレナーシップ学部」をつくり、「AI活用」「SDGs」を必修科目とした。