SDGsや脱炭素の潮流を受けて、昨年から国内ホテルのサステナビリティ調達の動きが相次いでいる。消費者のホテル選択軸の変化も早まりそうだ。主な動きをまとめた。(認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長=潮崎 真惟子)

ホテル「JALシティ羽田 東京」は客室内の備品や朝食などで、国際フェアトレード認証製品を体験し味わえる宿泊プランを新設した。客室のタオル、ウェルカムスイーツのビスケットや紅茶、朝食などで「フェアトレードづくし」な宿泊を楽しめる取り組みは、国内ホテルでも初めての取組み。
ロイヤルパークホテルはフェアトレード認証コーヒーやワインなどの導入や他の取り組みを認められ横浜市SDGs認証制度「Y-S D G s」で「Superior」認証を取得。ヒルトンはサステナブル・シーフード調達を加速し連携先企業と覚書を締結した。
並行して、ホテル検索サイトの仕様も変化している。グーグルは昨年、ホテル検索時にサステナビリティ認証を表示する機能を新たに追加した。
同時期にブッキング・ドットコムも世界中の宿泊施設のサステナブルな取り組みのインパクトを示す「サステナブル・トラベル」バッジの運用を開始した。