記事のポイント
- 安藤ハザマは建設中の東北支店ビルで「国内初」のZEB・ZEHを同時取得した
- 省エネで基準値からエネルギー使用量56%削減、太陽光発電による創エネも
- 国内支店ビルなどの活用事業の第一弾、技術やノウハウを自社物件で検証する
安藤ハザマはこのほど、建設中の東北支店ビルでZEBとZEHを同時に取得した。同社によると、事務所と住宅からなるビルでの同時取得は国内初となる。省エネ技術で基準値からエネルギー使用量を56%削減した。太陽光発電による創エネも手がける。東北支店ビルの建て替えは同社の保有不動産などの有効活用の第一弾となる。技術やノウハウを自社物件で検証する。(オルタナ編集部・萩原 哲郎)

取得した認証は事務所部分でNet-ZEB認証、住宅部分でZEH-M Oriented認証で、この2つの認証の同時取得は「国内初」という。
同社は建て替えで「省エネルギーな次世代オフィスビルづくり」を目指した。具体的には、井水を空調熱源に利用した空調や断熱性能の高い建材の利用などによる空調負荷の低減などで省エネを実現する。創エネでは屋上と建物壁面に太陽光パネルを設置する。
使用するコンクリートについても、材料の一部を工場の焼却灰やスラグなどに置き換えるなどして、CO2排出量を削減する。
これらの取り組みにより、省エネ技術によってエネルギー使用量を56%削減し、創エネでは45%のエネルギーを創出する。自社物件で効果を検証し、顧客への提案にも生かす。
ビルの運用開始は2023年末頃を見込む。