最大1000万円の出資交渉権、ソーシャルビジネスグランプリ受賞者に――社会起業大学

エン・ジャパン会長の越智道勝氏(右)と社会起業大学学長の中村大作氏

ビジネススクールの社会起業大学(東京・千代田)は9日、同大学が主催する事業プランコンテストで今年8月5日に開催される「ソーシャルビジネスグランプリ2012年夏」で、「エン・ジャパン大賞」の受賞者に起業資金1000万円の出資交渉権を提供すると発表した。

この取り組みは、求人求職情報サービスを中心にした人材育成ビジネスを展開するエン・ジャパンの協力によるもの。選ばれた人は、起業資金として最大1000万円の出資をエン・ジャパンと交渉する権利を受ける。同社は社会性と経済性を考え、そのビジネスを支援の形を決める。

同社は仕事を通じた「人間成長」を企業理念とするが、その趣旨に社会起業の動きが合致することから同大学に協力した。エン・ジャパン会長の越智道勝氏は、「この取り組みから、社会を変える社会起業家を輩出したい」とコメントした。

ソーシャルビジネスグランプリは、社会起業大学の卒業生(2012年2月卒業の4期生までで約200人)、一般からの公募による社会性と経済性の双方を兼ね備えた起業プランコンテスト。

起業の形は企業、NPO、個人事業を問わない。社会起業家フォーラム代表で、社会起業大学名誉学長を務める田坂広志氏が審査委員長を毎回務める。2月に行われた第4回のグランプリでは、オルタナ編集長の森摂も審査員となった。

審査員らによる「審査員特別賞」、また一般参加者の投票による「共感大賞」、総合得点の多かった人に両者の得点を合計した「ソーシャルビジネスグランプリ」を選ぶ。

社会起業大学は2010年9月に開講したビジネススクール。学生が約4カ月間、ビジネスや社会起業家の姿を学ぶ。卒業生のうち約3割もの人が起業し、会社やNPOを立ち上げた。

他にもボランティアや企業内起業で新しい活動を始める多くの人々が巣立った。同大学は現在、4月開講の5期生を募集している。(オルタナ編集部)

社会起業大学ホームページ

 

 

 

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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