訂正)使用済み食用油を農機燃料に、ユーズと大地を守る会が「ゆかいな野菜物語」プロジェクトを開始

VDFを使用する「大地を守る会」の生産者

ユーズ(東京・墨田)と有機食材宅配の「大地を守る会」(千葉市)は、エネルギーが回り、野菜が育ち、消費者に戻る循環プロジェクト「ゆかいな野菜物語」を7月23日に始動する。ユーズは、大地を守る会会員から集めた使用済み食用油を回収し、それをベジタブル・ディーゼル燃料 (VDF) に精製する。VDFは大地を守る会の生産者の農耕機具燃料用に販売する。

大地を守る会は、トラックでの宅配の際に会員から排出される使用済み食用油を回収する。集積された油をユーズが回収し、VDFの精製を行う。大地を守る会の生産者は、VDF を燃料として農耕機具を動かし、野菜を栽培。出来上がった野菜は、「大地を守る会」が販売する。

対象となる大地を守る会会員数は約9万人。2011年7月~9月の約3カ月間、試験的に会員から使用済み食用油の回収を行ったところ、合計 2440 リットルの使用済み食用油が集まった。今年は1年間で 3万 リットルの使用済み食用油の回収を目指す。回収量全てを VDF 化した場合、CO2 の削減量は約 74 トンとなるという。

ユーズは、 「エネルギーについて、消費について、安全について、食卓から話題が広がることを期待したい」としている。(オルタナ編集部=吉田広子)

*文中、「バイオ・ディーゼル燃料」と表記されていましたのは、「ベジタブル・ディーゼル燃料 (VDF)」の誤りでしたので訂正致しました。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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