記事のポイント
- 国連総会で若者たちがデジタルイノベーション会合を開いた
- ゲーミフィケーション(ゲーム化)でSDGsの目標達成を加速させる
- 2024年の「国連未来サミット」でも若者たちが集まり、連帯を強める
国連総会ユース会合はこのほど、ニューヨークの国連本部で「若者とデジタルによるSDGsの地域浸透」と題したイベントを開いた。デジタルイノベーションとゲーミフィケーションを通じてSDGs達成を促す試みだ。「ゲーミフィケーション」とは、取り組みやプロジェクトに、ゲームの要素を取り入れて理解を深め、目標達成へのモチベーションを高める手法だ。(ニューヨーク・古市裕子)

国連ウェブTVによると、ユース会合の主旨は、気候変動会議COP28や国連未来サミット2024にデジタルを導入し、若者がSDGs達成に向けローカル地域で貢献することである。
目的は、具体的なアプローチを提示し、技術的な解決策を探求することだ。国連機関、地方自治体、市民社会が同じ理解のもと、行動方針、伝達、検証、認証プロセスをゲーム感覚で理解できるよう仕組み化し意識の向上に努める。
この取り組みで「若者」「デジタル」「ゲーム化」をキーワードに、世界都市フォーラム第11回で採択された持続可能な都市化へのグローバル・ユース宣言を更新し、若者や市民に気候変動など緊急課題に取り組むよう促す。2024年の国連未来サミットではデジタル技術と若者の力を活用しSDGs達成の全体的な底上げを図る。