鎌倉がフェアトレードタウンに、コーヒーが鎌倉を動かした

記事のポイント


  1. 今年3月、鎌倉市が国内7番目のフェアトレードタウンに認定された
  2. フェアトレードタウンには35カ国以上で計2025都市が認定されている
  3. あるコーヒーが鎌倉がフェアトレードタウンに認定されるのに一役買った

今年3月、鎌倉市が国内7番目のフェアトレードタウンに認定された。フェアトレードタウンとは、企業・行政・市民が一体となってまちぐるみでフェアトレードを推進する都市を指す。現在35カ国以上で計2025都市が認定されている。鎌倉で生まれたあるコーヒーがフェアトレードタウンに認定されるのに一役買った。(認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長=潮崎 真惟子)

フェアトレード普及活動のシンボルともなった商品、「鎌倉焙煎珈琲 フェアトレードかまくらブレンド」

フェアトレードタウンの認定基準は6つある。地元議会によるフェアトレード支持の決議や、フェアトレード商品を購入できる店舗が一定数以上あること、フェアトレード推進団体の存在や啓発活動の推進などだ。

日本では熊本市、名古屋市、逗子市、浜松市、札幌市、三重県いなべ市がこれまで認定を受け、20を超える自治体が認定を目指して活動中だ。

鎌倉の動きは、2021年に松尾崇氏が市長に当選した際、「鎌倉マニフェスト2025」の中で「フェアトレードタウンの認定を目指す」と明言していたことが一つの契機となった。  

23年5月に鎌倉のお寺で行われた、「鎌倉フェアトレードタウンゼロ次会」という市民の議論イベントには、鎌倉に所縁のあるエシカル有識者や企業、市民、行政職員、松尾市長も参加して盛り上がった。

フェアトレードタウン推進組織「鎌倉エシカルラボ」の立ち上げにも至った。筆者もゼロ次会の会場にいた一人だ。

オルタナ・ユース(SBL学生会員)に登録するとこの記事を含めて、オルタナオンラインの有料記事が読み放題です。オルタナ・ユースは中学生・高校生・大学生・専門学校生・大学院生(社会人大学院生は除く)が対象です。登録は無料です。登録はこちら 
*SBL有料会員の会員登録は下記の「会員登録」ボタンから登録をお願いします。

焙煎珈琲が鎌倉を動かした

有料会員限定コンテンツ

こちらのコンテンツをご覧いただくには

有料会員登録が必要です。

shiozaki

潮崎 真惟子(認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長)

デロイト、オウルズコンサルティングにて企業・政府・NPOに対する事業戦略やサステナビリティ分野のコンサルティングや人権デュー・ディリジェンス事業に従事し、2021年より現職。「児童労働白書2020」執筆

執筆記事一覧
キーワード: #フェアトレード

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。