オルタナ81号「CSR48presents CSRトピックス」41 総監督のつぶやき

開催前から話題に事欠かない、大阪関西万博に行ってきました。2日で3万歩以上という過酷な移動でしたが、各パビリオン内に入ると感動の連続でした。
特にサステナビリティと最先端技術が融合したドイツパビリオン「わ!ドイツ」が印象的だったのでご紹介します。
「循環経済(サーキュラーエコノミー)」がテーマとなっており、ただ見るだけでなく、体を使って学べる展示が多く大人も子どもも楽しめます。
入口では手のひらサイズの球体マスコット「サーキュラー」を手渡されます。サーキュラーの口には、多言語で展示内容を解説する音声ガイド機能が搭載されており、このマスコットで壁や展示物をタッチすると色や案内内容が変わる仕掛けで、遊びながら循環経済を学べるのです。
回転する大きな床のある部屋は、映像と音、触覚を組み合わせた没入型展示になっており、回廊の壁にはドイツの各都市で取り組む循環について紹介され、もうここまで来ているのかという驚きがありました。
そんなテクノロジーを見た後、実は最も興味深かったのが、二酸化炭素が大気中に放出される音を聞ける屋上のコーナーです。
ドイツのディープホルツ低湿地帯の、泥炭から排出されるコポコポという不気味な音が、迫り来る温暖化の足音のようにも聞こえました。期間中に行かれる方は、ぜひこの音を聞いてください。