記事のポイント
- 新築価格の高騰を背景に、中古マンション市場が堅調だ
- 中でも若年層で購入後の省エネリノベーションに関心が高まっている
- その背景について、住宅リフォームを手掛ける企業に話を聞いた
新築価格の高騰を背景に、中古マンション市場は堅調に推移している。特に注目すべきは、購入後に省エネ性能を高める「省エネリノベーション」に踏み切る若年層の増加だ。なぜ今、省エネリノベーションが選ばれるのか。住宅リフォームを手掛ける企業に話を聞いた。(オルタナ編集部=川原莉奈)

近年、新築マンション価格の高騰を背景に、比較的安価に購入できる中古マンションの需要が高まっている。購入後に自分好みに改修する「リノベーション」を前提とした住まい選びも一般化してきた。
特筆すべきは、若年層におけるリフォーム・リノベーションへの関心の高まりだ。
一般社団法人住宅リフォーム推進協議会の「2025年度 住宅リフォーム消費者 実態調査報告書」によれば、20代のリフォーム実施・検討割合がいずれも前年から増加した(実施者:2.5ポイント増、検討者:6.3ポイント増)。
その中で、20〜40代が最も重視する項目として挙げたのが「省エネ性の向上」であり、2年連続で数値を伸ばしている。
なぜ今、若年層の間で省エネリノベーションへの関心が広がっているのか。
■「環境配慮」への関心高まる
住宅リフォームを手掛けるヤマヒサ(大阪・北区)は、国や自治体による手厚い補助金制度が大きな後押しになっていると分析する。
例えば、断熱改修(内窓設置・断熱材施工)や高効率給湯器の導入には、「先進的窓リノベ事業」や「給湯省エネ事業」などの補助金が活用できる。これにより初期費用を抑えつつ、入居後のランニングコスト(光熱費)を低減できるメリットは大きい。
ただ、理由は経済合理性だけではない。同社によると、環境配慮やサステナブルな暮らしへの関心も根底にあるという。
現場では「既存の建物を大切に使い続けたい」「壊して捨てる無駄を減らしたい」といった声が寄せられており、「制度的な支援と意識の変化が相まって、今後も省エネリノベーションの需要は拡大していくだろう」(同社)と見ている。
コストと環境配慮の両立を重視するこうした動きは、これからの住まい選びにおける新たなスタンダードとなっていくのかもしれない。


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