記事のポイント
- 住友理工は11月16日、第8回SDGs学生小論文アワードの受賞者を発表した
- 第8回のテーマは、「パーパスを起点に企業を変えるには」
- 最優秀賞には独自の人事制度を提案した慶大学大学院の井上寛人さんが輝いた
住友理工は11月16日、「第8回SDGs学生小論文アワードby住友理工」の受賞者を発表した。「『パーパス』を起点に企業を変えるには~存在意義はなぜ必要なのか~」をテーマに全国の大学生・院生などから小論文を募集した。最優秀賞には、個人のパーパスを軸に評価する独自の人事制度を提案した慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士1年の井上寛人さんが輝いた。(オルタナS編集長=池田 真隆)
第8回のテーマは、「『パーパス』を起点に企業を変えるには~存在意義はなぜ必要なのか~」。全国の大学生・大学院生・留学生・短大生・専門学校生を対象に小論文を募集した。
最優秀賞に輝いた井上さんは、社会から「選ばれる」企業になるために、パーパスを軸に従業員のエンゲージメントを向上する手法を提案した。従業員一人ひとりのパーパスを軸に仕事を評価する独自の人事制度を考えた。
最優秀次席は2組受賞した。法政大学人間環境学部3年の原理菜子さん、浅野真輝さん、大塚咲希さんはESGファンドを立ち上げたと想定して、各企業の取り組みを評価した。企業の統合報告書を分析し、企業へのヒアリングも行った。
最優秀次席2組目は、渡邊幹大さん(創価大学経済学部4年)が選ばれた。渡邊さんは、「アート思考」を用いたパーパスの再定義手法とインターナル・ブランディングによる実践を提案した。
優秀賞は2組選ばれた。1組目はZ世代向けのパーパス・ブランディングを提案した佐藤紺衣さん(慶応義塾大学環境情報学部4年)、武智香奈さん(慶応義塾大学総合政策学部4年)。もう一組は、スープ専門店でのアルバイト経験からパーパスを再定義した芹澤実咲さん(北海道大学国際食資源学院農学部1年)が選ばれた。最終審査の審査委員長は高村ゆかり・東京大学未来ビジョン研究センター教授が務めた。
■「第8回SDGs学生小論文アワードby住友理工」受賞者一覧
最優秀賞:
▶「個人パーパスの共鳴度でチーム結成ーパーパスドリブン文化祭ー」
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士1年
井上 寛人様最優秀次席:
▶「Why(パーパス)からWhere(ビジョン)へ」
法政大学人間環境学部3年
原 理菜子様
浅野 真輝様
大塚 咲希様▶「アート思考」による再定義と「インターナル・ブランディング」による実装
創価大学経済学部4年
渡邊幹大様優秀賞:
▶「Z世代」×「つながり」を意識したパーパス・ブランディング
慶應義塾大学環境情報学部4年
佐藤 紺衣様
慶應義塾大学総合政策学部4年
武智 香奈様
▶とあるスープ専門店のアルバイト経験から「パーパス」を再定義する
北海道大学国際食資源学院農学部1年
芹澤 実咲様審査委員特別賞
▶製造業が技術を用いて豊かな社会の実現に貢献するために
早稲田大学大学院先進理工学研究科修士2年
阿部 浩子様
▶ホモ・サピエンスとして生まれたことを後悔しないために
大阪大学大学院工学研究科2年
石田 愁様