ウナギの危機は変わらない

井田徹治
共同通信社

ウナギは中国・広東省の専用池でシラスウナギから育てたものを使用しているそうで、3枚盛りが1720円と相変わらずの薄利多売製品である。国際自然保護連合(IUCN)の評価で「懸念なし」から「準絶滅危惧種」に「格上げ」された東南アジアのバイカラー種の輸入が増加傾向にあることも変わらなかった。

しかも日本、中国、台湾、韓国の4者は来季のシラスウナギの池入れ量の上限について、「枠が大きすぎて意味がない」との批判があるにもかかわらず、今季と同じ量とすることを既に決めている。結局、何も変わらない。ウナギの危機は深まるばかりである。

※この記事は、オルタナ42号(2015年9月30日発売)の「人と魚の明日のために」で連載したものを転載しました。
オルタナ42号の詳細は⇒ http://www.alterna.co.jp/16271
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井田徹治
共同通信社
記者(共同通信社)。1959年、東京生まれ。東京 大学文学部卒。現在、共同通信社編集委員兼論説委員。環境と開発、エネルギーな どの問題を長く取材。著書に『ウナギ 地球 環境を語る魚』(岩波新書)など。2020年8月からオルタナ論説委員。

2016年2月26日(金)10:00

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