業界初、山喜がワイシャツ包装を「ゼロプラ」に

国内ワイシャツ生産高一位の山喜(大阪市、白崎雅郎社長)は6月から、プラスチック材料の仕上げ付属品を使わない「ゼロプラパッケージ」のドレスシャツを販売する。これは業界初となる取り組みだ。シャツ1枚のパッケージにつき、500mlペットボトル約1本分のプラスチックゴミを削減する。(野口知世)

ゼロプラパッケージのシャツ

「ゼロプラパッケージ」は、シャツを購入する際についてくる襟や袖、脇などを留めるクリップやピンなど、仕上げ付属品のプラスチックを一切使わない。現在、シャツ一枚に使用される保形プラスチックパーツは約13gで、軽量型ペットボトル一本分(12g)より少し多い。

シャツの衿を保形するサポーターと蝶キーパーは、プラスチック製から紙製に変更。シャツ仕上げ時に必要となるプラスチック製のクリップの代わりに、アーキ(東京・台東)との共同開発した特殊な紙台紙を使用し、仕上げ形状を保てるようにした。

シャツは、イオンやイトーヨーカドーなどに入っている山喜オリジナルブランドのSHIRT HOUSE全店舗および同社ECサイトで販売する。

山喜は、環境省の「プラスチック・スマート」キャンペーンの一環として、プラスチック資材の削減や廃止に取り組んでいる。丸山高弘・山喜市場開発部部長は、「リーディングカンパニーとしてこの取り組みを業界に広げ、プラごみ問題に貢献したい」と話す。

今後は、オリジナルの「ゼロプラロゴ」を登録商標として申請し、卸先やOEM相手先と相談のうえ、シャツの「ゼロプラパッケージ」を標準仕様として広めていきたいとしている。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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