トヨタの「問題解決」でコロナに負けない強いNPOへ

トヨタ財団は6月18日、「第5回 トヨタNPOカレッジ『カイケツ』」を開講した。社会課題の解決に取り組むNPOにトヨタ自動車の「問題解決」手法を伝え、組織力の強化に役立ててもらうのがねらいだ。今期は12団体から16人が参加。半年間のグループワークや対策の実行を通じて、それぞれが抱える問題の解決を目指す。(オルタナ副編集長=吉田広子)

例として飲食店の新型コロナウイルスの感染をテーマに要因解析を行った古谷講師

「『改善』という風土のないところに『改革』はない。絶え間ない改善の風土をつくり、維持していくことが、創造活動そのものである」

豊田章一郎・トヨタ自動車名誉会長の言葉を紹介しながら、カイケツの古谷健夫講師(クオリティ・クリエイション代表)は、問題解決について説明する。

「世の中にコンサルタントはたくさんいるものの、うまくいかないことが多い。コンサルタントがいる間はうまくまわっても、離れると元の状態に戻ってしまう。受け手側が自ら問題を解決し、それを維持できる状態になければ、本当の改善にはつながらない」と指摘する。

古谷講師はトヨタ自動車に42年間勤め、TQM(品質管理)の推進に従事してきた。トヨタの問題解決は「テーマ選定」「現状把握」「目標設定」「要因解析」「対策立案」「対策実行」「効果確認」「標準化と管理の定着」の8ステップから成る。

「やるべきことをきっちりやるということは、実はとても難しい。常に何かうまくいかないことがあるのが日常。最初から完璧を目指さなくていい。SDCA(日常管理維持向上活動)のサイクルをまわすことで良い状態に近づいていく」(古谷講師)

5年目の参加となる古谷講師は、「長く会社の中にいたが、カイケツで出合ったNPOとの交流を通して社会の課題を知った。NPOの皆さんに世界で活躍してもらうために少しでも役に立てれば」と意気込みを語った。

■引きこもりに社会の「入り口」を

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2020年6月4日(木)16:33

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