プラ製不織布9割減のマスク、名大ベンチャーが開発

名古屋大学と同大学ベンチャーのフレンドマイクローブ(西田克彦社長)、三井化学の三者はこのほど、化学繊維の不織布使用量を従来比10分の1に抑えたマスクを開発した。マスク本体は生分解性プラスチック製で、ウイルスや微粒子をろ過するフィルター部分はプラ製だ。本体は洗うことで何度も使用可能で、フィルター部分は交換する。クラウドファンディングによる先行予約販売額は600万円を超えた。(堀理雄)

3次元マスク「θ(シータ)」

マスクは3Dプリンターの技術による立体構造で、頬や鼻にフィットさせることで空気のもれを抑え、フィルター効果を高めた。また直接顔に触れる部分を少なくし、接合面に丸みを持たせることで長時間付けても痛みが少ないかたちにした。

フィルターは三井化学製の不織布を使用。フィルター性能を示すウイルスろ過効率(VFE)と微粒子ろ過効率(PFE)については、米FDA(食品医薬品局)の登録検査機関であるネルソン研究所の試験結果による認定を受けているという。

今年3~4月に新型コロナウイルス対策で使い捨てマスクの供給不足が続くなか、ウイルス遮断に効果を持ち、繰り返し使えるマスクを開発しようと、フレンドマイクローブ社と名古屋大学大学院工学研究科(堀克敏教授)、三井化学の三者が5月に開発着手。ウイルス感染拡大の第2波を受けて開発を加速し、このほど完成させた。

従来のマスクに比べて不織布の使用量を10分の1に抑えた

フレンドマイクローブ社は「ウイルス除去効果を期待でき、繰り返し使えるマスクは感染拡大防止の一助となりうる。ウイルスとの戦いは長期にわたる可能性が高く、使い捨てマスクのごみ問題もすでに各所で提議され、再使用可能なマスクの需要はますます高まる傾向にある」と述べている。

マスクは8月末まで、国内クラウドファンディングサービス MAKUAKE で先行予約販売を受け付けている。

2020年8月13日(木)14:21

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