■ ろう・難聴に配慮した授業を無料で
一つは、「聴覚障害学生支援プロジェクト室」。大学に在籍する聴覚障がい学生を対象に、入学式などの学事への通訳者の配置、聴覚障がい学生を受け持つ教員に対する助言・アドバイス、アクセシビリティに配慮した教材作成のサポート、支援利用や学生生活に関する相談対応、学外で利用できるリソースの紹介などを行っている。
もう一つは、ろう者の教員・講師によって日本手話を用いて行われる「手話による教養大学」。「ネットワーク多摩」加盟の大学に在籍する学生も無料で受講できる。
そして、3つめが「ろう・難聴の中高生を対象に大学進学を支援する学習塾」だ。
一般の予備校や学習塾では学習がしにくいろう・難聴の中高生に、聞こえない特性に配慮した授業を無料で提供している。
ろう・難聴者の講師が手話で教えるクラスと、手話通訳・パソコンテイクが付いた主に聴者が担当するクラスがある。そのため、手話の苦手な学生は文字による情報保障を受けて受講できる。