この欧州委員会の決定に対して、住友化学は早々と反論文書を出しました。
参考記事: 住友化学、「EUのネオニコ規制は行き過ぎ」と反論
EUの多くの国が賛成した決定について、日本の一企業が一方的な反論文書を出すということ自体が異例ですが、さらには、そこに「対話」の姿勢が見えないことが残念です。
日本でネオニコを使っている農家がたくさんある一方で、その使用に反対している人たちもたくさんいます。その双方と、真摯な対話を重ね、正しい方向性を導き出すことが、企業にも行政にも政治家にも求められているのではないでしょうか。
従軍慰安婦も、原発問題も、ネオニコ農薬も、ジャンルは全く異なるように見えて、実は根は同じ。それは「真のコンプライアンス=対話」なのです。
ちなみに、住友化学のホームページ「コンプライアンス遵守事項」には、下記のような表現がありました。
「よき地球市民として、地球環境との共生に向け、地球環境の保全を目指し自主的、積極的な取組みを行い、企業としての社会的な責任を果たさなければなりません」
(オルタナ編集長 森 摂)