フェアトレード認証綿花のGHG、非認証の半分に

インドでフェアトレード認証コットンの環境影響の調査が行われた。コットン生産の多い6州の850サンプルをもとにした。結果として、フェアトレード有機コットン農家は非フェアトレードコットンと比較して温室効果ガス排出量を45%削減していた。(認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長=潮崎 真惟子)

フェアトレードコットン農家は、非フェアトレード農家と比較してウォーターフットプリントが27%低かった。他にも化学肥料の使用制限、病害虫管理などの側面も含めて、フェアトレード農家は環境への大きな負荷軽減を実現していることが実証された。

更にフェアトレード有機農家は、非フェアトレード農家よりも平均4.8%高い収入を得ており、環境・経済の両側面でポジティブな効果が示された。

2021年のWWFジャパンの調査・推計によると、日本の繊維の消費に伴うウォーターフットプリントは、特に綿による割合が圧倒的に大きく、その原料の綿花の生産時のインドでのウォーターフットプリントが大半を占める。水資源保護においても、フェアトレードコットンは一つの選択肢となる。

shiozaki

潮崎 真惟子(認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長)

デロイト、オウルズコンサルティングにて企業・政府・NPOに対する事業戦略やサステナビリティ分野のコンサルティングや人権デュー・ディリジェンス事業に従事し、2021年より現職。「児童労働白書2020」執筆

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キーワード: #79号

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