家庭用生ごみ処理器で分解する生分解性プラが登場

産業用の高度に管理された堆肥化施設で分解するプラスチックでも、家庭用の生ごみ処理器の中ではまず分解しない。家庭用の生ごみ処理器では、産業用の施設の半分の温度にもならず、微生物が十分に活躍できないためだ。

筆者の家の生ごみ処理器(キエーロ)に、1年程前に投入した生分解性の緩衝材(空気を入れるタイプ)を掘り返してみると、今もまだそのままの形で残っている。

しかし、ベルギーなどでは「家庭用コンポスト可能」と表示されたレジ袋がスーパーで使われていると聞く。28℃程度にしかならない家庭用生ごみ処理器に入れても、1年以内に90%以上は分解するそうだ。

日本ではあまり見かけないと思っていたが、東京ビッグサイトで開催された「2018東京国際包装展(主催:公益社団法人日本放送技術協会)」の会場内で紹介されていた。

100%生分解性の原料で作られ、畑に埋めても分解すると謳われた農業用マルチシートなどを作っている韓国企業が、ペットの散歩時に排泄物を入れるため持ち歩くエチケット袋を配布していた。

そのサンプルをもらい、我が家の生ごみ処理器(キエーロ)に埋めてみたところ、約半年でかなり劣化し(写真1)、およそ1年で破片以外は見えなくなった。

写真1 「生ごみ処理器に約6ヶ月間埋まっていた生分解性エチケット袋」

最近では、家庭の生ごみ処理器でも分解する生分解性樹脂をコーティングした紙コップが、日本の化学メーカーも関与して作られている。

1ヶ月程前に入手したので、今それをキエーロに埋めて分解するか試しているところだ。家庭でも時間をかければ分解する生分解性プラスチックが、最近はあるようだ。

1 2