――欧州では、カーボンのネット(実質)ゼロを掲げる国や企業が増えてきました。
これらは野心的過ぎて非現実的と思われるものもありますが、世界最大の機関投資家ブラックロックや、航空大手のデルタ、マイクロソフトなども気候変動で大胆な目標を設定しました。これらはパフォーマンスと見られるかもしれませんが、数年前には無かった動きです。
全ては正しい良い方向に向かっています。最大の問題は「時間がない」ことです。科学者は2030年までにCO2の排出量を半分にせよと主張します。そのためには排出量を毎年8%削減しなければなりません。
2030年以降はさらに加速度的に削減する目標を立てないと間に合いません。今までは文化や社会が急激な変化に追いつけないと考えられていたが、今回の新型コロナがその見方を変えたのです。
■「米国はパリ協定から離脱はしない」