そして今年6月7日、青森の性的マイノリティたちが中心となったオンラインパレード「青森レインボーパレード2020」が行われた。地方都市・青森でも性的少数者たちによるパレードが2014年から行われてきたが、今年はコロナ禍によりオンライン化。主催者の動画配信を中心に、参加者それぞれがSNS等で投稿するなどで行われることとなった。

おがたけさんは「自分も事前に、『フロート車』として船の画像を投稿したり、当日を待つのがワクワクするほど楽しかった。こういう感じならやれるかも」と感じた。そこで、青森レインボーパレード開催の1週間前ほどから「ひきこもりパレード」を開催しようと呼びかけ始めたのだ。

「パレード」では、何かを訴えたかったのだろうか。

おがたけさんは、渋谷のレインボーパレードには何度か行っているが「自分が(レインボーパレードで)伝えたかったのは『ひきこもりで、セクシュアルマイノリティもいるんだよ』『(おがたけさんが住む)東松山にも(ひきこもりもセクマイも)いるからね』ということ。それは沿道や街の人だけに伝えてもしょうがないことで、同じひきこもりやセクマイ当事者たちに伝えたいこと。パレードでプラカードを掲げるだけでなく、(代々木公園内)会場内を練り歩いていた」と言う。
 
「ひきこもりパレード」では「自分の好きなものや、おすすめのものを投稿するだけでも、自分を出すことになると思う。私のフォロワーさんで、鍵アカウントにしていつも死にたい死にたいと書いているひきこもりの人がいる。その方は今回参加はしなかったけれど、参加できる形を最小限にしたみたよ」と、できるだけ敷居の低い形での「パレード」にしたかったと言う。

おがたけさんが印象的に感じた「パレード」の投稿は「スクロールしていると、ほんとに沿道からパレード眺めてる気分になるね」とパレードが可視化されたというもの。また「寝過ごした&忘れてた」「参加するつもりだったのに、22時(※開始時間)になる前に寝ちゃってた」などの寝過ごし報告も多く「ひきこもりっぽくて気に入ってます」と笑った。

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