NYで注目高まるアップサイクル家具

おしゃれな家具に再生

コーヒー豆の袋からできたトートバッグ

作業スタジオでは、ガラクタやゴミとして処分されようとしていたものが、職人の手によって、見違えるほどのテーブルやイス、ソファなどおしゃれ家具として息吹を与えられていた。

「壊れたガラスのかけらも、集めたら素敵なフレームになる。ローテーブルとして使っているこのスーツケースも、ごみとして捨てられていたのをレスキュー(救済)してきたもの」(アンバーさん)

アップサイクルで生まれ変わった家具は、自社サイト上で販売。一般の顧客のほか、地元のレストランやカフェがインテリアとして購入することが多いという。

これまでアップサイクルしたテーブルが、テレビのトークショー番組「マインドシフト」のスタジオで使われたこともある。

リデューでは教育にも力を注ぐ。定期的に開かれる子どもたち向けのワークショップでは、子どもたちがコーヒー豆の使用済みバッグをカフェに引き取りに行き、どのように生まれ変わるかを学ぶ。

「一見不用品でもすべてのものには価値がある、というのを教えることがまず大事だと考えている」(アンバーさん)。今後は、家具だけではない「あらゆるもの」をアップサイクリングしていく予定だ。

*雑誌オルタナ54号「世界のソーシャルビジネス」から転載

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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